技師さんの craft が、本当に試される時代へ
医療機器メーカーが、医療労働力を売り始めた。Siemens の WeScan、武漢の野戦病院、フロリダの 94%。装置の話ではなく、業態が変わった話。
朝 8 時 45 分。日本のある大学病院。CT 室のドアが閉まる。技師さんがコントロールルームへ戻り、寝台で横たわる患者さんに声をかける。「では、息を吸って、止めてください」。患者さんが息を止め、5 秒後にアナウンスが流れる。「楽にしてください、終わりました」。…
朝 8 時 45 分。日本のある大学病院。CT 室のドアが閉まる。技師さんがコントロールルームへ戻り、寝台で横たわる患者さんに声をかける。「では、息を吸って、止めてください」。患者さんが息を止め、5 秒後にアナウンスが流れる。「楽にしてください、終わりました」。
世界の最先端では、いま、あの技師さんの仕事の中身が、撮影室にこもる時間から、臨床判断と患者ケアの時間へと、静かに重心を変え始めている。撮影行為そのものに資格を持った技師が必要なのは変わらない。問われているのは「その同じ時間で、craft が一番効く場所はどこか」という配分の話だ。
省人化やコスト削減みたいな冷たい話ではなく、複数の研究で、装置内自動化が患者負担の軽減と中心配置精度の両面で従来手法より良好な結果を出している。